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不倫SNS会員100万人突破!?日本の恋愛モラルの危機

2014.6.25 Wednesday

地球の裏側で今、最も熱狂しているブラジルＷ杯。日本は残念な結果が続いていますが、試合成績とは裏腹に「試合後の日本サポーターたちの行動が世界で称賛されている！」と連日ニュースで話題になっています。
試合後の応援席に散らばっているゴミを、しっかりと片づけて会場を後にする日本サポーターたちの行動が世界のメディアで「素晴らしい！！」と言われているのを見ると、日本人で良かったなんてこと思ってしまいますね。

こうした日本人のモラルの高さは、世界から大きな称賛を得ているわけなんですが、そんな日本人のモラルにヒビが入るニュースが！

「人生は一度だけ。不倫をしましょう」をキャッチフレーズに、全世界から非難轟々の不倫SNS『アシュレイ・マディソン』が日本に上陸。そして、そのサイトの会員登録者数が8か月で100万人を越え、世界最速を記録したというのです！
なんとも不名誉な記録を更新してしまった日本の既婚者たち。日本の恋愛モラルは大丈夫なんでしょうか？

日本人といえば、「亭主関白な夫の後ろを3歩下がって歩く献身的な妻」というのが長い事描かれてきた夫婦像ですが、これもあくまでステレオタイプ。
あまりの最速記録に興味を持った同サイトが、日本人ユーザーに向けてアンケート調査を実施した結果、「不倫に罪悪感があるか」という質問に対して女性が2%、男性が8%という水準が出ました。世界平均は女性8%：男性19%ですから、いかに日本人既婚者の罪悪感が低いかが判ります。
そして、「不倫は結婚生活に良い影響があると思うか」という質問に対して、84％の女性と、61%の男性が「ある」と答えたのです。

そもそも、そういうサイトに登録をする人の意見ですから、罪悪感がないのは当たり前なんでしょうが、日本人の恋愛観が歴史と共に変化していることは事実。
戦前日本の結婚は、イエ社会における女性の交換でした。つまり、自分たちの意志とは関係なく婚姻関係を結ばれることが多かったわけです。これが現在の「お見合い」という形で残っているのかもしれないですね。

その後、「家柄ではなく、両性の合意によって結婚する」という『恋愛至上主義』が誕生し、自分たちの意志で結婚相手を見つけることができるようになります。
さらに、自分たちの意志で選ぶことができるということから、「理想の恋愛」を夢みるようになり。それを具現化した恋愛ドラマや漫画が大ヒット。しかし、それまでこうしたドラマや漫画を読んでいた適齢期の男女は、積極的な社会進出によりテレビ離れが進み、逆に未成年や大学生などの男女が影響を強い影響を受けているのです！
現代では、さらに付け加えると女性誌の文言も、「両性の合意で相手を選ぶ」というよりは、「恋愛をすることや、そのライフスタイルを愉しむことが重要」という「幸せな結婚＜楽しい恋愛」重視のフレーズが多いのです。

事実、ママ・主婦向けのファッション・ライフスタイル誌は実に40以上ありますが、多くの雑誌のコンセプトが『私のキレイが家族の幸せ』『自分も暮らしも大好き』『自分らしくママを愉しむ好感度を上げるファッション』『ママだけどガール』などのコンセプトになっているものが驚くほど多いので、チェックしてみると面白いかもしれません。

つまり、「楽しい恋愛」から結婚に発展した女性が、マンネリや日々の忙しさから「自分が楽しくないと幸せな結婚生活ではない」となり、「自分らしく楽しいライフスタイル＝楽しい恋愛」と発想が不倫に繋がっていると考えると辻褄が合います。

戦前日本の結婚にも、不倫はあったでしょう。それが駆け落ちや悲恋物語だなんて語り継がれているほどなのですから。しかし、現代と明らかに違うのは、「自分が本当に好きな人と一緒にいたい」という想いから行為に走るか否かです。

雑誌やドラマ、漫画の理想の恋愛に煽られてしまっている日本人の恋愛モラル。
みなさんの恋愛モラル大丈夫ですか？

参考：