Ｅメールが普及し始めた1990年代に公開された、トム・ハンクスとメグ・ライアン主演の『You've Got Mail』(1998)。

トム・ハンクス演じるジョーは大手企業FOXの御曹司。大型書店のチェーン店の出店で多くの利益を上げ、同時に数々の地域店舗を潰してきた凄腕だけど、どこか人間として寂しいビジネスマン。
対するメグ・ライアンが演じるキャスリーンは、母の代から続く児童書籍を扱う地域書店のオーナー。「本は児童の人格形成に役立つ」という信念のもと、子供たちの心に残る本を必ず見つけてあげることができる、心優しい女性。

ジョーの大型書店がキャスリーンの書店の近くに建つことになり、2人はいがみ合うことに！
でも、お互いにチャット仲間とは知らず、見えないし会ったこともない相手に想いを募らせていくのですが・・・という具合に進んでいくお話。

クリスマスはストーリーの進行上のワンシーンとして出てくるだけでなので、「クリスマスの恋愛映画」とまではいかないかも。でも、ニューヨーク市内のマーケットやお祭りの様子など、憧れのニューヨーカーの生活を観ながら、2人の恋模様を見守るのは、冷え込むこの時期に観ておきたい心温まるラブストーリーです。

冒頭の名台詞を聞いたらきっと涙がホロっと出てきてしまうかも…♪

☆a'ccu☆

『The Holiday』(2006)でした。

浮気が原因で恋人とケンカ別れしたロスの映画広告制作プロデューサーのアマンダ。、3年間の二股の末、恋人に別の女性との婚約を告げられたイギリスの田舎町に暮らす出版社社勤めのアイリス。

2人の女性が失恋をきっかけに、お互いの家を2週間交換することから始まっていくそれぞれのラブストーリー。

「失恋」の痛みは万国共通なんだな…と感じさせてくれる一方、「自分の人生の主人公は自分」という当たり前だけど、失恋という痛みの中で忘れがちなことを教えてくれるクリスマスのオススメ映画。

物語の冒頭、映画『タイタニック』でお馴染みのケイト・ウィンスレット演じるアイリスは、「この世で最も残酷な愛は片想い」と力説。

“Most love stories are about people who fall in love with each other. But what about the rest of us?”

（ほとんどのラブストーリーはお互いに愛し合っている人の話。でも、残りの私たちは？）

たしかに選ばれなかった人は、ストーリーで言えばbest friend（＝脇役）かもしれません。
leading lady（＝主演女優）になるには、自分から、自分の足で舞台に上がるしかない。

“残りの私たち”“選ばれなった私たち”そんな言葉を遣っていたアイリスが、“主役は自分自身”と生まれ変わっていく姿は、失恋中の人たちに観てみてほしい映画です。

☆a'ccu☆

『ブリジット・ジョーンズの日記』（2001）でした！

主人公のブリジットは30代の独身女性。酒、たばこ、言葉遣い、体型、怠惰な生活etc…
なぜ恋人がいない？？という理由は重々承知。魅力的な恋人をGETするために来年までに10kg落とすと一念発起！

当初のブリジットは、プレイボーイで有名な職場の上司ダニエルに恋に落ちて楽しい時間を過ごします。ですが、彼は実は数年前からお付き合いしていた20代女性と婚約したことを告げられ超ショック！！
そんなとき、家族パーティーで幼馴染だと引き合わされた、堅物男のマークが傷心のブリジットに対して言った言葉が冒頭のセリフ。

お酒もタバコも辞められず、言葉遣いはどちらかと言えば・・・とても汚い、怠惰な生活のせいで膨れた体重と体型は、お世辞にもセクシーとは掛け離れているブリジット。
そんな彼女ですが、自分のやりたいようにやり、笑いたい時は声をあげて笑う、好きな相手前だと年甲斐もなくはしゃいでしまう。ありのままのブリジットが好きだと言ってくれたマークの言葉は、コンプレックスに悩む女性なら誰でも言われてみたくなる素敵な告白ですね。

“You once said you liked me just as I am and I just wanted to say likewise.”

（以前、あなたがありのままの私が好きだと言ってくれた、私も同じことが言いたいの。）

プレイボーイのダニエルは、イケメンで、仕事も出来て、スタイルも良くて…どの女性から見ても魅力的な男性です。対するマークはとにかくお堅い男。ブリジットが一番苦手なタイプ。でもピンチの時は助けてくれて、いつだってありのままの彼女を好きでいてくれる心優しい男性。

魅力的で刺激を与えてくれる男性か？
心優しくありのままの自分を愛してくれる男性か？

クリスマスを前に、自分の本当の理想の男性像を考え直してみませんか？

☆a'ccu☆

“Hold me.”“I can’t…”

(抱きしめてよ)（出来ないんだ…）

1990年に公開された、ジョニー・デップの出世作と言われている『シザーハンズ』。

孤独な科学者によって生み出された人造人間のエドワード。
その両腕はハサミで出来ていて、触れるものを何でも切り裂いてしまうのですが、彼が完成する前に科学者はこの世を去ってしまいます。両腕がハサミのまま、何年も屋敷の中で孤独に生きていたエドワードのもとへ来たのが化粧売りのペグ。

彼女に連れられ、街へと出たエドワードは植木やペットのトリミングを綺麗にこなすことで人気者になり、それと同時にペグの娘のキムに初めて恋に落ちます。

ですがエドワードは人造人間。
「普通」じゃないという偏見から人間社会で待ち受ける辛い現実に触れることになります。
エドワード“Goodbye.”（さようなら。）
キム“I love you.”（愛しているわ。）
好きな人なのに触れると傷つけてしまう。

自分が「普通」ではないために好きな人と一緒にいることができないエドワードとキムの切なくて、でも彼らのやりとりが心を温めてくれる冬に観たい映画です。

最後の最後まで、愛する二人の切ない約束が描かれている「シザーハンズ」。

冬に生まれた恋の話を大切な人と観てみては？

☆a'ccu☆

“I love you, Molly. I always loved you.”“Ditto”

(愛してるよ、モリ―。いつも愛してた)（同じく）

クリスマスに観たくなる恋愛映画、1990年に放映された『ゴースト/ニューヨークの幻』のワンシーン。

死んでしまった恋人のサムが、彼女のモリーに「愛してる」と伝える最初で最後の告白は、20年以上経った現代でもまったく色褪せない不朽のラブストーリーです。

愛してるの乱用をしたくないというサムが、モリーに“I love you.”と言われると、“Ditto”といって、「同じく。同右。」という意味の自身のお決まりの言葉を返すことがルールになっていた二人。

欧米といえば、ストレートな愛情表現のイメージが強いだけに、直接的な表現をしないサムの硬派というか強情な性格に不満を抱いていたモリーですが、このやり取りがサムがゴーストになって側にいるとわかるきっかけに…！！
ゴーストになっても愛する人を守り抜こうとする男性の姿に、「これぐらい愛されてみたい！」と思う女性も多いのでは？

“It’s amazing, Molly. The love inside, you take it with you. See you.”

（素晴らしいよ、モリー。僕らの愛をずっと離さないで。）

一途な恋人たちのクリスマスの奇跡。DVDレンタルにフラっと立ち寄ってみて♪

☆a'ccu☆

“Love actually is all around.”

この言葉、あるクリスマス映画の重要フレーズです。わかりますか？

“愛はいたるところに。”by映画『Love Actually』

クリスマスをキーにして、様々な人の恋愛模様を描いていくラブストーリーは当時、大人気となりました。
そんなクリスマスに観たくなる映画『Love Actually』に出てくるキュンとくる名言をご紹介♪

“It’s my favorite time of day…driving you.”
“It’s the saddest part of my day, leaving you.”

(キミを車で送っていく時が・・・ボクが一日の中で一番好きな時間なんだ。)
(アナタに車で送ってもらって別れる時が、ワタシの一日の中で一番寂しい時間よ。)

“But the thing about romance is people only get together right at the very end.”

(でも、恋愛に関する限り、恋人は決まって最後の最後に一緒になるんだ。)

“SAY IT’S CAROL SINGERS.
WITH ANY LUCK, BY NEXT YEAR, I’LL BEE GOING OUT WITH ONE OF THESE GIRLS…BUT FOR NOW, LET ME SAY WITHOUT HOPE OR AGENDA. JUST BECAUSE IT’S CHRISTMAS.
TO ME, YOU ARE PERFECT. AND MY WASTED HEART WILL LOVE YOU WITH YOU LOOK LIKE THIS…MERRY CHRISTMAS.”

（聖歌隊だと言って。運に恵まれれば、翌年には、僕は（モデルや女優のような）こんな女の子たちの中の一人とデートするようになっているかも。でも、今だけは、希望とか見込みとは抜きにして僕に言わせて。だってクリスマスだから。ボクにとってキミは完璧なんだ。そして、失恋してもキミを愛し続けるだろう。キミが（ミイラのような）こんな姿になってもね・・・メリークリスマス。）

作中では、登場人物たちは勇気を持って告白します。クリスマスは真実を伝える日だからです。

切ない片想いをしている人も、大切な相手がいる人も、関係を修復したい相手がいる人も。

クリスマスの奇跡を信じて真実を伝えてみてはいかがでしょうか？

☆a'ccu☆

“人はみな月と同じように、だれにも見せない裏側がある”by マーク・トウェイン

“けれど、尋ねてはいけません、月の光のただよう中であの花とその花の死んだ恋人とが、どんな睦言を話したかは”by ハインリッヒ・ハイネ

“月が光をそそぎ、天にあふれるように、大地も天空も、お前の声でいっぱいになる。”by パーシー・ビッシュ・シェリー

“夜が来て　周りが暗く　月の光しか見えなくなっても　いいや僕は怖くない　そう怖くないのさ　ただ君がそばにいてくれれば”by stand by me

“月やあらぬ　春や昔の　春ならぬ。わが身一つは　もとの身にして。（あれは違う月なのか？春は昔の春じゃないのか？自分だけが昔のまま取り残されているのか？）”by 在原業平　

まだまだまだまだ出てくる月に纏わる恋の歌。特に和歌や俳句になると、儚い月に自分の想いを重ねた切ない恋の歌がたくさんあります。
今年の中秋の名月はどれだけの人が“綺麗な月ですね”と大切な人と一緒に呟いたのでしょう？

では、また8年後。

☆a'ccu☆

“I promise to be there when you need me, I promise to hug you tight when you’re lonely, I promise to wipe your tears when they fall and I promise to keep you, not for the rest of my life but for the rest of yours.”

（約束するよ、ボクが必要ならすぐに駆けつける、寂しいならきつく抱きしめる、涙がこぼれそうだったらボクが拭ってあげる。ボクの残りの人生じゃなくて、キミの残りの人生ずっとキミを放したりしないって約束するよ。）

よくこういった恋愛格言を読んでいると、「自分の人生をかけて」というニュアンスで伝えるものが多いですが、自分の時間ではなく相手の時間を優先してくれると伝えてくれるのは女性なら嬉しいと感じるかもしれません。

女性はロマンティックなものが好きなだけで、実際は超が付くほどのリアリスト。

「自分の人生を全部あげる」と言われると、「え？長くない？？」と思わず心の中で突っ込みを入れたくなる人もいるでしょうが、彼女の時間のある限りという捉え方なら、まぁいいかと思ってくれそうです！

甘々な言葉だけではなくて、ちょっとした言いまわしで女性の心をギュっと掴むテクニックが隠されたかっこいい恋愛名言でした！

☆a'ccu☆

“Walking under the rain feels so lonely and cold. But if you were there beside me to share the warmth of your love then I would want to stay under the rain for the rest of my life.”

（雨の中を歩いているととても寂しくて寒いんだ。でももしキミがここに、ボクのそばにいてその温もりを分けてくれたなら、残りの時間を雨の中で過ごしたいなと思う。）

台風の予報が出ている今週末ですが、雨に打たれると何故か「寒い。寂しい。」と感傷的な気持ちになりますよね。でもそんなときに、大切な人が隣にいてくれたならどこか温かく感じるものかもしれません。

“If you were beside me to share the warmth of your love…”

もしキミの愛の温もりを分けてくれるなら・・・きっと温かい雨に変わるかもしれません。

☆a'ccu☆

“One night, the moon said to me, ‘If he makes you cry, why don’t you leave him?’ I looked at the moon and said, ‘Moon, would you ever leave your sky?’”

（ある晩、月が私に言ったの“彼はキミを泣かすようなヤツなのに、どうして彼から離れないの？”私は言ったわ“お月様。あなたは空から離れたことあるの？って…”）

私たちは恋人と喧嘩をしたり、辛いことがあったりすると、「どうしてあんなヤツと？」という理由を探そうとします。
嫌なところだって数えきれないほどありますし、そこばかりに目を向ければ離れない方が自然なのかもしれません。ですが結局のところ、夜空から離れることのない月のように、好きで一緒にいる相手のそばを離れないのに理由など必要ないのかもしれません。

月が空から離れれば、それはただの惑星で違う星たちに紛れていってしまうかもしれませんが、夜空に浮かんでいるから光り輝く月でいられるんですね。

私たちもきっと同じかもしれません。

ケンカもするし、泣くことだってあるけれど、恋人のそばにいるだけで自分が輝いて、自分が自分でいられるんだよ！ってメッセージが込められた恋愛名言でした！

“Would you ever leave the sky?”

あなたは相手のとって、離れがたい夜空でいられていますか？

☆a'ccu☆