『東京防災』から学ぶ！　

～いざというときに逞しい男、頼れる女になる為に～

東京都が今年９月から都民の各家庭に配布している『東京防災』。みなさんご覧になりましたか？

これは東京都が都民の為に作成した完全東京仕様の防災ブック。首都直下地震や台風、テロや大規模事故、感染症拡大などの災害が起こった時にどのような行動をとったらいいのかの指針をまとめたものなのですが、その内容が秀逸であると各方面で絶賛されています。

災害は予期せぬときに突然やってくるもの。昨日までの、つい先ほどまでの日常を一瞬で破壊してしまう事もあります。

そして、人間の本性が問われるのは苦境に陥ったとき。追い詰められた時に落ち着いて正しい行動がとれるのか？自分本位ではなく、周りの人々と助け合うことができるのか？

仕事が出来て、経済力もあって、デートもステキなところに連れて行ってくれる理想の男性。でもいざ災害が起こったら「お母さ～ん・・・！」なんて言ってガタガタ震えていたら百年の恋も一瞬で冷めてしまいます。

女性だって同じです。災害時に「服が汚れるから」「女だから」と何もせず女王様のように振舞っていたら「こんな女とはやっていけない」と思われてしまいます。

そうならない為に、今から災害への知識を備えておきたいですね。

今回ご紹介する『東京防災』はコンパクトな黄色いパッケージに「東京防災ブック」「居住地域の防災MAP」「ステッカー」「BOOKカバー」が舛添都知事の挨拶状とともに入っています。その中でもやはり凄いのが324ページからなる東京防災ブック。イラストを多用して「見やすく」かつ「わかりやすく」書かれています。‘もし東京を大地震が襲ったら―？’をテーマにした、かわぐちかいじ氏の漫画『TOKYO “X” DAY』も掲載されていますので堅苦しいものが苦手な方でも身近に感じられる内容となっていますよ。

それでは各項目ごとに以下にざっと内容を記していきます。

首都直下地震が東京を襲ったら―。自宅で、外出先でどう行動したらいいのかがシーン別に詳しく書かれています。

どう非難したらいいのか？そもそも非難するべきかの判断や避難所生活の留意点、そして生活再建までをシミュレート。阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災者の体験談もあり、身につまされます。

今やろう　防災アクション

今すぐ出来る災害への備えがまとめられています。

備蓄の必要性、最低限必要なもの、室内の防災対策、避難場所や居住地域のおおまかな地形や災害危険度が記されています。備蓄の項目では「日常備蓄」がおススメされていて、これはつまり「少し多めの買い置き」のことなのですが、支援が届くまでの一週間程度、自力で暮らせるように普段から食料品や日用品を多めに備蓄しておくといいそうです。東京でも東日本大震災の時には食料品やトイレットペーパーなどの日用品が品薄になりましたよね。これは誰でもすぐに出来ることなので、しておくといざと言う時に慌てずに済みそうです。

そのほかの災害と対策

地震以外の大雨や落雷、火山噴火といった自然災害からテロなどの人的災害まで、その対処法が書かれています。特にテロ・武力攻撃の項目は一般にはなかなか情報として知らされることがないので興味深いものとなっています。

ちなみに東京には21の活火山があるそうです。ご存知でしたか？

もしもマニュアル

この項目では水・ガス・電気が全てストップ！日常生活で必要なものが手に入らない！そんなもしもの時に役立つ「知恵」や「工夫」が紹介されています。心肺蘇生法や各種応急手当の仕方、簡易トイレ、簡易ベッド、簡易コンロの作り方などなど、災害時に役立ちそうな知識が満載。なんと長ズボンと2mほどの紐さえあればリュックも作れるそうです。これももちろんイラスト付きでわかりやすく説明されていますので知識として知っておくといざというときに便利ですね。

知っておきたい災害知識

防災力を高めるために知っておきたい災害と防災に関する知識がまとめられています。地震のメカニズム、台風の構造といった災害そのものに関する知識から、生活再建制度と手続きの方法など災害後に必要になるであろう知識まで詳しく記載されているので目を通しておきたい項目。非常時に使える英会話も紹介されているので知っておくと海外で災害に遭った際にも便利です。

いざという時に役立つ情報が満載の『東京防災』。これを熟読しておけばどんな時でも慌てずに行動力のある逞しい男、落ち着いて行動出来る頼れる女になれること間違い無し。アウトドアにも通用しますよ。都民以外の方でもネットで見ることが出来ますので興味がある方はチェックしてみて下さいね。

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