マイナスから始める恋

異性と初めて会うとき。

気が付けばいつもよりワントーン高い声で話していたり、意識して笑顔を作ってみたり。

これって場合によっては「あざとい」と言われそうですが、日本で産まれ育った人であるならば、多かれ少なかれ身についている礼儀。

人に親切にしましょう、とか、皆と仲良くしましょう、とか、学校教育において自我よりも協調性を重んじる日本人が自然と身につけている作法とも言えます。

これはこれで素晴らしいことなのですが、行き過ぎた振る舞いは自分自身の首を絞めることになるかもしれません。

この人となら、と思えるような異性と出会いたいのであれば、素の自分を見せる勇気も必要です。

 趣味や特技について

本当は休みの日は部屋に篭って漫画を読んだり、ゲームをしたりするのが好きなのに、料理教室に通っているとか、ずっと掃除をしているとか、やってもいない事を言ってしまうことありませんか？

趣味は自分の本質の部分。そこを偽ってしまうと歯車が徐々に狂いだし、後々うまくいきません。特技についても同じです。

例えば趣味・特技が料理やお菓子作りと聞けば、男性は「この子は家庭的なんだなぁ」というイメージを作り上げます。

ハイキングに行くとなれば、お弁当を作ってきてくれる事を期待するでしょうし、あなたの家に遊びに行った時、例えあなたがどんなに仕事で疲れていたとしても、手料理が出てくることを期待するでしょう。

そして、そのイメージが一歩でも外れたら、あなたへの評価は下がってしまいます。

逆に、正直に趣味は漫画やゲームと言っていたら。

あなたに興味をもってくる男性は同じ趣味を持った話が合う人。

そして、もしあなたがほんの少しでも料理が出来るのであれば、料理も出来るんだね、と評価は上がります。

どちらがいいのでしょうか？

容姿端麗、知的で経済力もあり、料理もできて家庭的、気遣いも出来る、パーフェクトな女性。

羨ましい限りですが、最初の入り口がパーフェクトなのですから、どうしても評価は減点方式になってしまいます。

少しでも部屋が散らかっていれば「実は片付けが出来ない女」、買い物好きとわかれば「金遣いの荒い女」など段々負の面が目立ってきてしまいます。

一方、普段から料理も掃除も苦手と豪語し、趣味は釣りや格闘技観戦、容姿も自信がない、男性からは女として見てもらえずいつも友達止まりの女性。

一見悲しいですが、入り口が異性として見られていないマイナスからのスタートなので、基本的にはそれ以上評価が下がることはありません。

たまには自炊していると聞けば「意外と家庭的なんだな」、部屋が片付けられていたら「結構キレイ好きなんだな」と、評価は上がります。

女性の場合、容姿は服装やメイク次第で大幅に印象を変えることが出来ますので、美容院でヘアメイクをしてもらい、ドレッシーな洋服を身に纏えば「こんなにキレイだったんだ！」と、評価は急上昇。

運気と同じで、評価は高いところにあれば後は落ちていくだけだし、低いところにあれば後は上がっていくだけ。

もちろん努力次第で高い場所をキープすることも出来ますが、多くの場合、自分には手の届かない高嶺の女性と敬遠されてしまうでしょう。

異性と初めて会うとき。

ついつい、自分の良い面だけを見せようとしてしまいがちですが、ちょっと勇気を出して素の自分を見せてみましょう。

きっと、あなたにピッタリの人と出会えるはずですよ。

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